食べる普段器特集<第一回> | PHP研究所の公式通販サイト

たべる普段器 第1回 トマトマリネサラダ×沖縄再生ガラスのボウル

材料2人分
ミニトマト:10個、ちりめんじゃこ:30グラム、サラダ油:大さじ1、ごま油:大さじ1、しその葉:4枚
【マリネ液酢】酢:大さじ1、しょうゆ:小さじ1、砂糖:小さじ2、サラダ油:小さじ1・1/2、ごま油:1・1/2
作り方
  • (1)ミニトマトは熱湯にさっとつけて冷水にとり皮をむく。
  • (2)マリネ液の材料を混ぜ合わせ(1)のミニトマトを漬けこむ。
  • (3)ちりめんじゃこは、サラダ油とごま油でカリカリに炒め、油をきる。しその葉は千切りにし、水にさらしたあと水気をきる。
  • (4)(2)のトマトをうつわに盛り付け、上に(3)のちりめんじゃことしその葉をのせる。

沖縄の再生ガラスは、「冷たく硬質なもの」という一般的なガラスに対するイメージを軽やかに裏切ってくれる。分厚く、あたたかみのある手ざわり、クリア、ラムネ、ブラウンなど、光に乱反射するやわらかな色彩は、日常の暮らしのかたわらに寄り添ってくる。写真のボウルは、クリアの縁に紅化粧をほどこしてある。その紅に負けない鮮やかなトマトが、まずは目で楽しませてくれる。口に含むと、絶妙に湯むきされた果肉からジュワッと、トマトのうまみとまろやかな酸味があふれだす。そしてカリカリに炒めたちりめんじゃこと、しその葉がアクセントを加える。湯むきをし、皮を取り除いたトマトは食べやすいので、たとえば、夏の日の午後の子どものおやつにも。

【文と写真】萩原健太郎(はぎはらけんたろう)
株式会社アクタスでの勤務、デンマーク留学などを経て独立。デザイン、インテリア、北欧、建築、手仕事などのジャンルを中心に執筆活動を行なう。
【レシピと料理】sae(さえ)
国際線旅客課勤務、辻学園専任講師などを経て独立。テレビや雑誌、新聞、書籍などのメディアや企業などへのレシピ、料理の提供およびスタイリングを中心に活動。

今回「たべる普段器」で紹介した沖縄再生ガラスのボウルを期間限定(7月9日まで)販売いたします。

沖縄には、たくさんの吹きガラス工房があります。内地から移り住んで、沖縄タイムを楽しみながら活動している新しい作家も増えました。
私が長年お世話になっている「奥原硝子製造所」。今回販売する器の生みの親でもあります。昔ながらの素朴なガラスを作る工房です。
 もともと沖縄のガラス工芸は、廃品のラムネやコーラの空瓶を回収し、砕いて溶かし直して吹く「再生ガラス」が始まりです。同じ材料を集めたり、不純物を取り除いたり、下準備も保存管理もけっこう手間がかかります。さらに、冷め割れしやすいという温度差に弱いところもありますので、厚みを持たせて成形しなくてはなりません。そこで、だんだんと、新しい素材のカレット(溶かすガラスの原料)を用いて作る工房の占める割合も高くなってきました。
 カレットは、コバルト、銅など金属で、青、緑などの発色をさせます。ちなみに赤は金を使いますのでやや割高となります。

さて、先日沖縄の「吹きガラス工房 匠」へお伺いしました。綺麗に掃除が行き届いた効率の良さそうな工房です。工房内は50℃にもなり、時間と暑さとの戦いで、塩と水を補給しながらの過酷なお仕事です。
 職人さんたちの息のあったリズム、流れるような連携プレーの中、ガラス製品が生まれていきます。
 吹きガラスは「溶解炉」という炉の中に設置された坩堝(るつぼ)にドロドロの液体状になったガラスから、吹き竿の先に作品の必要な分量分ガラスを丸く取り(玉取り)、竿から息を吹き込み成形します。空中で動かしながら作業するので「宙吹きガラス」ともいいます。
 ガラスの玉は、あっという間に冷え固まってしまうので、何度も温め温度を維持しながら成形します。金型に嵌めて、クルッと捻るとボウルの表面のようなモールと呼ばれる波線模様ができます。しっかり捻り食い込むと、シャープな印象に。素早く引き上げると、やんわりした感じに。
 金鋏で広げて、口を作ります。止まった状態で作業はできません。常に左手を動かし、転がしながら均等に力を加えて広げます。目では周りの職人さんの様子を計って、左右は別々の動き・・・もう、見てるだけでも、ばらばら分裂症になりそうです。ポンテ(吹き竿)の跡をバーナーで炙って、工房の印を押し入れたら、新しい作品一つできあがり。形ができたら、急激な冷えは冷め割れの原因になるので「徐冷窯」で翌日までおだやかに眠らせます。約600℃です。
 熟練の技と経験の勘で、さまざまな表現が可能なガラスの手仕事です。吹きガラスは、涼やかながらも手作りのやわらかさとあたたかさをあわせ持つクリスタルとは違った魅力がありますね。
 日本人の愛すべき工芸品ではないでしょうか。

【文と写真】若本紀子(わかもとのりこ)
京都の美大で陶芸を学び、関西の民芸店・ギャラリーで勤務後、 2008年京都東山区で、全国の手仕事を紹介するクラフトショップをOPENする。作り手や使い手についてのお話、京都の面白さを皆様にお伝えしたいという想いをブログ<MOTTAINAIクラフトあまた京都たより>にて配信中。
沖縄再生ガラス赤線巻モール鉢 5,400円 購入する

※商品は手作りですので、写真のものと若干異なる場合があります。

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